為替リスクとは、外国為替レートが変動することによって差益や差損をこうむるリスクで、価格変動リスクの一部です。
外国為替レートは取引される通貨間での相対的な取引価格で、世界経済の動向により日々変動しています。こうした為替レート変動を為替リスクと呼んでおります。
為替リスクがある商品には、外国通貨の為替リスク、外貨建て債券の為替リスク+債券のリスク、外貨建て株式の為替リスク+株式のリスク、外貨建て投資信託の為替リスク+投資対象のリスクなどがあります。
このため、日本国内において日本円で取引されている投資商品には為替リスクはありません、あくまでも、外貨建てで取引されている投資商品にこのリスクが存在することになります。
また、外貨をそのまま持ち続けても為替リスクはありません。例えば、米ドルを持って米国に旅行し、日本に帰国してもそのまま米ドルを持ち続けていれば為替リスクはありませんが、これを日本円に変える時は為替リスクが発生します。
為替リスクは、いわば日本という国に対する信用リスクへのヘッジとなるリスクです。もし、日本の経済が破綻、あるいは、それに近い状態になると、「円」の価値は限りなくゼロに近づくことになります。
そうすると、円で大金を保有していても、世界的な価値はゼロに近くなってしまいます。このような時に、外貨を保有しておれば、円に対するリスクヘッジとなります。
株式投資の3つのリターン