コミュニケーション障害とは言えないまでも、人見知りがちょっと強い程度の人は、なかなか現実の世界では、人に対して自分の意見を言うことは難しいものです。
このように、現実社会で自分自身をなかなかストレートに表現できない人にとって、パソコン通信は、自分自身を表現する場を提供してきました。
心の中にある思いと現実でそれを表現できないギャップに悩んでいた人に対して、そのギャップを埋め、表現する場を与えてくれるのがパソコン通信だったのです。
ネット原住民とは、そうしたネットに居場所を見つけることができた第一世代の原住民を言います。
その後、これらネット原住民たちの中には、現実社会に身の置き場所を見つけ、インターネットの時代に新たな可能性を見つけて活躍の場を広げる者も出てきたのです。
ニコニコ動画は、仮想世界を現実世界へとつなげることをコンセプトにサービスを拡大してきたのも、第一世代のネット原住民たちが、生まれたときからインターネットが存在する世界に生きる、現在のネット民達に現実社会と、仮想世界を接続する責任があると考えてきたからにほかなりません。
そうした意味で、ニコニコ動画は、仮想世界のネット民達を現実世界と結びつける鎖の役を果たしている言ってよいでしょう。
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